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「食」の問題

「食」の問題として、大きく分けると
①廃棄される食べ物の問題    ②食べ物が不足している問題
この2つが社会問題となっています。

①廃棄される食べ物の問題

食品の中には、
・規格外の大きさや傷がついてしまった作物
・賞味期限は切れていないのに店舗での販売期限が切れてしまった食品加工品類
・中身には問題の無い、外装・箱の破損、印字ミスによる販売できない食品
・家庭で大量購入してしまった缶詰や贈り物の嗜好品
などがあります。これらの食品はそのまま賞味期限が切れてしまうまで忘れられてしまうか、破棄されるといった「もったいない」食品ロスとなってしまいます。
日本ではこの食品ロスが年間632万トンにも上ります。この積み重ねで廃棄コストなどの負担や処分する際の環境汚染も問題となります。
食品ロスデータ②
 
食品ロスデータ①
 

②食べ物が不足している問題

世界情勢の中で貧困問題は多くの方々がその現状をご存知だと思います。しかし、日本においても貧困問題は年々増加の傾向にあります。
生活保護受給者も増加し続け、今年1月時点では217万人と過去最多の受給者数となりました。経済的な厳しさから家庭の貧困率が上昇し、特に子どもの貧困率は6人に1人が満足に食事をとれず、栄養不良など深刻な状況となっております。
また、食材高騰により福祉施設など運営が苦しくなっているところも少なくないようです。
このように日本でも「食べたくても食べられない、食べるものがない」といった問題が身近なところで起こっているのです。
 
 
 
日本の貧困率
子どもの貧困率
※OECDとは?
OECD(経済協力開発機構)はヨーロッパ諸国を中心に日・米を含め34 ヶ国の先進国が加盟する国際機関です。
 
 
 
※相対的貧困率とは?
必要最低限の生活水準を維持するための食糧・生活必需品を購入できる所得・消費水準に達していない絶対貧困者が、その国や地域の全人口に占める割合のことです。
 
 
 

都道府県別子どもの貧困率資料

問題解決への一歩

この状況の打開策として、フードバンク活動が注目されています。
活動を行うことで食べ物を寄付していただいた食品製造業者や販売業者の食品廃棄コスト削減や、環境問題対策に繋がり、寄付していただいた食べ物を食べ物の不足に困っている方々の手に届けることができます。
フードバンク活動が活発になることで、双方の「食」の支援が期待できます。
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